左利きの選手は、心臓の位置の関係で脇締めができないとの理論を見かけますが、厳密には脇の開け閉めというのは単純な胴体と上腕の脇の角度の事ではなく、動作における親指の向きの事と認識しています。
なので左利きの選手は上腕を胴体部分に近づける際に、右利きとは違った感覚があるため似たようなフォームになってくるのかと思います。
実際菊池雄星投手もコーチが同じ左利きになってから指導の感覚がしっくりいって成長したという話もあります。
PRI理論という「人間は左右非対称の身体なので使われやすい筋肉と使われにくい筋肉が存在することを認識し、使いすぎている部分制と使われていない部分の調整を行う」というトレーニング理論が存在するようです。
他にも指組や腕組みの感覚の違い。
利き腕と逆でボールを投げる時の感覚の違い。
これまで体験してきた経験の違い。
体型の違い。
などいろいろと違います。
なので部活動で指導する時は、生徒のさまざまな感覚の違いを意識して、その弱点を補う事も意識しています。
またこれは実体験からなのですが、視力が落ちた状態ですと目からの情報入力が遅いため自然とコンパクトなテークバックになりました。
私の能力では大きなテークバックではしっかりミートできなかったからです。
ということはやはりというか当然コンパクトなテークバックでしっかりとスイングできた方がミスも少ないテニスができる可能性がたかくなるのではないかと思えます。
したがって、可能であれば女子でもATP型に近づけるという事は将来を見越して正しい判断の可能性が高いといえるのではないでしょうか?
昨日の男子と女子の違いも性別に関係なく、体型などにより重心は違うと思えます。重心が男子的な女子はATPスタイルに合うかもしれませんし、重心が女子的な男子はWTAスタイルが合うのかもしれません。
これまでの考察から重心が一WTAスタイルに近い人も丹田に重心を乗せる意識をもってスイングすると、テークバックをATPスタイルに寄せることができるのではないか?と仮説をたててみました。
ATPフォアは重心が前(へそ)から前のイメージ
WTAフォアは重心が後(おしり)から前にイメージ
※あくまで個人的な仮説です。
そこで娘たちに球出し練習練習の際に丹田に重心を意識してスイングをさせたところ、「コンパクトなテークバックでもスイングしやすくなった」という感想でしたのであながち間違っていないのかもしれません。